腎不全猫の看取り

私自身、猫を看取った経験が実はなかったので、どのような最期がやってくるのかと「怖くて」仕方なかった。たくさんのWEB検索をしたがピタリと来たのがなかったので、もし今後、心の準備をしたい人がいたらというのと、自分の今後のためにもメモをしておく。
うちの猫は、腎不全で亡くなったが、たぶん、腸の病気も併発していた。これは私の希望で「無理な延命はしない」と決めていたので病気についてはあまり深追いしなかった。
腎不全と診断されてからの予後は極めてそれぞれで、補液をして何年も元気でいられる猫もいるが、うちの猫のよう3ヵ月ほどで旅立ってしまう猫もいる。
旅立つ3週間前、出張だったため、補液含め入院させた。補液ではなく点滴をしたのが効いてとても元気になって帰宅した。しかしその水分は1日と持たず、翌日から補液に毎日通院。このころから徘徊が続き、疲れるとばったりと眠り、起きたら徘徊、という感じだった。原因は不明、獣医によれば、腎不全は徐々に脳もやられていくので、痴呆ではないかとのこと。ちょっとでも外出するときや部屋を離れるときは危ないのでケージに入れていた。ケージに入れると出せとすごく鳴いていた。
2週間前、食欲がなくなる。食べてほしい半分くらいしか口にしてくれない。
1週間前、痩せすぎて、筋肉がなくなり、足の関節が落ち込んでしまうためうまく機能しない、徐々にびっこをひくようになる。家で歩いている姿を見たのは、入院する前で最後だった。
亡くなる4日前、入院。これは私の出張のため。もう食べられず、水を飲むのもつらそう。ただ、入院させる日に窓際に自分の力で登っていたのには驚いた。日に当たりたかったようだ。これが、動いている姿の最後。生きていてねとお願いして出張へ。つらい思い出になった。
亡くなる2日前、お迎えへ。あまりの衰弱ぶりに動物病院で絶句する私に、獣医が、点滴といっしょに退院することを勧めた。あとは家でのんびりしましょうと。この時の悲しい気持ちは忘れられない。在宅看取りの準備。しかし家に帰ってくると起き上がろうとする。つらかった。ほとんど横たわり、もう動けなかった。にゃあという声も出なかった。ただ心臓が強くて驚く。獣医も往診にきて「心臓が強い。本人はちょっと辛いかも」という。私もそう思った。でも心臓が強くて生きている、まだお迎えが来ないのなら、与えられた命は全うするのが動物。点滴は良いタイミングで外してあげようと思っていた。点滴は延命ではなく、安らかに旅立つための道具。点滴も辞める方がいますが、私は賛成できません。延命ではないです。また、びっくりしたことに、ちゅーるをあげたらほんの少しだけ舐めた。なんて子なんだろうと心底驚いた。また、もう立てなかったが、トイレに補助して入れると猫トイレでおしっこをした。本当にすごいと思った。
亡くなる日。もう立ち上がれない。頭だけは何度か起こしていた。寝返りは打てないので、1,2時間ごとに私が寝返りを抱っこしてやっていた。
午後くらいから、足をぱたぱたさせることが増えた。苦しい?獣医に相談し往診に来てもらうと、もう、朦朧としていて所在無いというか、不安な状態なので抱きしめてやってもいいということだった。そうなったときは、声をかけて、撫でていた。抱っこは明らかにつらそうだったので、我慢した。お腹がぽんぽこりんになったので、私としてはそろそろ点滴を止めたらいいのでは…と獣医に相談するが、身体の中で液が漏れているわけではないので良いが、速度を落とすか?と言われたので、かなり少なくした。また、獣医が「あったかすぎるのもつらいと思う」と温度についてアドバイス。呼吸もかなり苦しそうになっていたので、温度を下げると、ばったりと眠った。心臓はしっかり動いていたので、もしかしたらもう数日頑張るかな?と思い、何も食べていなかったのでコンビニに行き、付きっ切りでできていなかった洗濯でもしようと思ったその時、動きがおかしくなった。
足をぴんと揃えて痙攣が始まった。獣医が最終的には来るといっていた痙攣だ。慎重に見守る。この時はじめて失禁したのを見た。そろそろだなと思っていたら動かなくなった。それくらい静かに旅立った。痙攣を見るのがつらいのではとおびえていたが、昔飼っていた犬がてんかん持ちだったのでそれを見慣れていた私からすると軽い痙攣で、心の衝撃はなかった。5分くらい意味が分からず心音や呼吸を確認したが、獣医さんにも来てもらい確認してもらい、点滴を外してもらい、死後処理(おしっこを出して、お尻に綿を詰めてくれた)をしてもらった。これは良かったと思う。飼い主が冷静にできるはずがないのです。
看取りはつらいかもしれないけれど、私は自分の父が最期苦しそうな様子も見ていた経験もあり、それから比べると、穏やかな旅立ちだったと思う。父については、栄養の入った点滴をやめてほしかったのに、最期までつけたままだった。それが嫌だったので、猫については、なるべく自然に枯れていくように旅立たせてやりたかった。それができていたといいけれど。

うちの猫は死んでなお可愛かった。つめたい頭の感触は、忘れられないと思う。目は閉じられなかったが、死ぬ前から目は開きっぱなしだった。獣医は「そういうものなんです」と説明していた。

今のところの気持ちとしては、あと1匹の猫をきちんとかわいがり、看取ったら、もう二度と動物は飼いたくないです。。。これがもし、当初の環境通りに「2人で飼っていた猫」だったとしたら、また新しい子を迎えるだろうと思う。でも、実質ひとりでペットを飼うって辛い。うちは今の猫がいなくなったら、それで最後。あとは夫が犬を欲しいという時期が来るのなら飼えばいいけど、私はサブでありたい…。