ありがとう、さよなら

Ballet仲間の死を知りました。それほど近い関係ではありませんでしたが、それでも、ものすごく反省し、感謝しているので、書き記すことにします。
彼女は私よりもバレエ先輩。お着換えのときに話したりとか、そんな程度。でもいつも「具合が悪い」ということを口にしていた人でした。当時私は自分も余裕がなくて、そういう話をちゃんと聞いてなかったと思います。でも私の中では「ネガティブな人」という印象があり、ちょっぴり距離を置いてました。
私が大きな役をもらった後に捻挫してみんなの前で泣いて謝ったことがあったのですが、そのあと、涙いっぱい目にためて私に走ってきて彼女はこう言ってくれました。
「ケガしちゃって、動かない自分の足を、なんでこうなっちゃったのかとか憎たらしく思うかもしれない。でもね、がんばれ、ありがとう、って励ましてあげてね。」
まさにそう。私は、自分の痛くて動かない足首をなんでこんなこと!って思っていました。当時は、前夫とのいざこざの頂点の時期で、ケガした馬鹿な自分もいや、周りもいや、こんな時に大きな役をくれた先生もいや、もう本当に嫌!という最悪の事態で今思い起こしただけでも自分の未熟さと周囲の優しさに感謝と猛省するばかり。そんな中、超・優しい言葉をかけてくれた彼女のこと、折に触れて思い出していたのですが、最近私自身がバレエからすこーし距離を置いていたこともあり、記憶の片隅へ。

昨日数か月前に、がんと闘い、50目前で旅立ったと聞き驚いたのはもちろん、その直後に上記のことを思い出しました。彼女にかけてもらった優しい言葉、それに対して私は何か恩返しできたのか?泣くよりも絶句してしまいました。

闘病のことは知らなかったんだけど、彼女も周囲に大事になるのは望んでいなかったとのこと。こうして少しずつ彼女の死を知り、周囲の人たちの心に思うことを望んでいたのだと思います。

ありがとう、本当に感謝しています。あの時かけてもらった言葉は、あったかくて、当時のがちがちな私の体と心に沁みわたりました。大好きなバレエの衣装を着て旅立ったと伺いました。きっとウィリになられたのですね。しばらくウィリになって、次はきっとバレリーナの肉体でこの世に戻ってこられるのでしょう。その時はまた一緒に踊りましょうね。